ウェブサイトのホスティングを検討するとき、VercelとCloudflare Pagesはどちらも人気の選択肢だ。それぞれの強み・弱み・向いているプロジェクトを整理し、最適な選び方を解説する。

VercelとCloudflare Pages、どちらを選ぶ?用途別の使い分けガイド

どちらも「無料で使えるホスティング」、でも中身は全然違う

モダンなウェブサイトをデプロイするとき、VercelとCloudflare Pagesは必ずといっていいほど候補に挙がります。どちらも無料プランが充実していて、GitHubと連携した自動デプロイができる——でも、向いている用途は異なります。

Vercelとは

VercelはNext.js(Reactベースのフレームワーク)を開発した会社が運営するホスティングサービスです。Next.jsとの親和性が極めて高く、SSR(サーバーサイドレンダリング)やISR(インクリメンタル静的再生成)といったNext.js特有の機能をそのまま動かせます。

Vercelの強み

  • Next.jsとの完全な互換性
  • エッジ関数・APIルートのサポート
  • プレビューデプロイが使いやすい(プルリク単位でURLが発行される)
  • 分析ダッシュボードが充実

Vercelの注意点

  • 無料プランの帯域・実行時間制限がある
  • 無料のHobbyプランは非商用の個人利用に限定。商用利用はPro(月額20ドル〜)以上が必須(広告掲載・アフィリエイト・有償の受託制作なども商用扱い)

Cloudflare Pagesとは

Cloudflare Pagesは、世界最大規模のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を持つCloudflareが提供する静的サイトホスティングサービスです。エッジネットワークの強さが最大の武器で、世界中のユーザーに高速に配信できます。

Cloudflare Pagesの強み

  • 静的ファイルの配信は無料プランでも帯域無制限(サーバーレス関数の呼び出しは無料プランで1日10万リクエストまで)
  • 世界300か所以上のエッジロケーションによる超高速配信
  • Cloudflare Workersとの連携でサーバーレス関数も実行可能
  • セキュリティ機能(DDoS対策・WAF)が標準搭載

Cloudflare Pagesの注意点

  • Next.jsのSSR/ISRは完全対応ではない(静的エクスポートかWorkers経由が必要)
  • Cron TriggersやDurable Objectsなど一部の機能はPagesでは制限があり、Workersへの移行が必要になる場合がある

このサイトはCloudflare Pagesを採用

AIテックベースのウェブサイトはAstro(ウェブフレームワーク)で構築し、Cloudflare Pagesにデプロイしています。GitHubのmainブランチにプッシュするたびに自動ビルド・自動デプロイが走り、数分で本番環境に反映されます。静的サイトとCloudflare Pagesの組み合わせは、無料プランでも十分な性能が得られる優れた選択肢です。

どちらを選ぶべきか

  • Next.jsを使う・複雑なサーバーサイド処理が必要→ Vercel
  • Astro・Nuxt・SvelteKitなどの静的サイト・コスト重視→ Cloudflare Pages

まとめ

VercelはNext.js特化の高機能さが魅力、Cloudflare Pagesは無制限帯域とエッジ配信の速さが魅力です。使用するフレームワークとプロジェクトの要件に合わせて選択しましょう。